アメリカ国家規格(American National Standard Institute)に基づいた、土壌の金属に対する腐食性を評価する試験です。
土壌の比抵抗、pH、酸化還元電位(Redox電位)、水分,硫化物の存在を分析・判定しANSIの定める評価基準に照らし合わせ、測定結果を点数化して腐食性を評価します。
従来水道管として用いられてきたダクタイル鉄管、太陽光発電設備の打ち込み支柱などの金属材料において、埋設後の腐食による機能低下が問題となっています。
事前に検査を行い、施工方法の検討を行うことで、設備の長寿命化をはかる為の試験です。
ANSIの腐食性土壌評価 項目一覧
試験項目 | 方法 |
比抵抗 | ソイルボックス法(受取時および飽和時) |
pH | ガラス電極法 |
酸化還元電位(Redox電位) | 白金電極法 |
水分 | 乾熱法 |
硫化物判定 | ナトリウムアジドヨウ素液法 |
金属腐食
土の性状により架台に腐食等のダメージを与え、倒壊等のリスクが生じることがあります。
土壌の異なる様々な性質が混在している土地や異種の材料が付近に存在している場合などは金属腐食のリスクが高い傾向にあります。
土壌pHや塩化物イオン、水分量など様々な要因で耐用年数は変化します。
※左図は亜鉛めっき鋼板の平均耐用年数が50年(青線)
見込める条件。
このチャートから pH6.0かつ含水率19.4%より、㏗7.0以上かつ
含水率5%以下の条件のほうが耐用年数は3倍・150年と
大幅に延長します。
(出典:American Galvanizers Association )
腐食性リスクを把握して、設計にお役立てください。
施工後の倒壊など事故防止にも繋がります。
★ANSIの腐食性評価項目に加え、現地調査やDIN項目およびDVGW項目でも土壌の評価をすることが可能です。
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株式会社クレアテラ 分析部門