農耕地土壌調査
わが国における農耕地土壌は、食料生産性の向上などを目的として全国を対象に土壌調査が行われ、土壌分類されています。特に土地改良事業などにおいては、農耕地土壌分類第二次案および第二次改訂版などが用いられてきました。土地改良事業では、事業地区の土壌分布や特性を知るために、事業計画時に土壌調査を行っています。
弊社では、最新の土壌分類にも対応した以下の調査を行っています。
・穿線調査
調査方法は検土杖調査と同じです。基本的には、整備面積1haあたり1カ所の調査が必要です。
土壌断面調査
穿線調査や資料調査に基づき異なる土壌分類ごとに調査点数を設定します。土壌断面は深さ1m程度を掘削し調査します。
土壌水分特性調査
農地の圃場整備においては、必要なかんがい水を取水するため、用水量調査が行われます。
ほ場における調査では、実際の耕作地に土壌水分計を設置し、作物生育期間の必要水分を計測します。
森林土壌調査
わが国の森林土壌も農耕地土壌同様に土壌分類されています。農耕地とは異なり、傾斜角や標高、地形などによっても土壌生成過程が異なることが特徴です。
また、土壌温暖化対策に寄与する森林内の炭素蓄積量も注目を集め、森林土壌の炭素蓄積量も測定されています。このほか、森林には水源涵養機能や、植物多様性など土壌に関わる機能が多く存在します。
これらの機能を評価するために、土壌断面調査や様々な土壌分析を行っています。