土壌診断を行い、適切な施肥計画や土壌改良を実施することにより、収量・品質アップなどの生産性向上に繋がります。
創業1975年より培ったノウハウで営農の効率化を図り、生産者様をサポートいたします。シンプルかつ、分かりやすい土壌診断カルテを用いて適切なアドバイスを行います。
土壌分析から結果診断までの流れ
①土壌の採取
土壌分析申し込み後、注文受付内容ご確認メールが届きましたら、移植ゴテで表土から20cm程度撹拌した土を200g程度採取して弊社にお送りください。
②土壌の測定
受け取った試料を分析いたします。採取した土が弊社に到着してから2週間程度で試験結果をお届けします。
③分析結果の送付
土壌診断カルテの作成および送付
土壌分析申し込み土壌分析の重要性
作物を正常に生育させるためには、土壌中の養分状態を作物の要求する量に調節するとともに他の成分とのバランスをとる必要があります。
土壌診断をすることにより適正な施肥で作物の収量の安定、施肥コストの低減をすることができます。
不健康な土から
土壌中の栄養分が不足しても過剰でも作物の生育に大きな影響を及ぼしてしまいます。
健康な土へ
土壌診断をもとに栄養バランスを整え健康な土壌に変えます。
土壌診断のための項目
作物舞に必要な栄養バランスや管理方法が異なります。
土壌診断を行うことにより対象作物の適切な成育環境作りに役立てることができます。
土壌の適正判断には以下の項目を測定します。
- EC
- 塩類濃度の目安となる。高いほど養分量が多いが、多すぎても塩類障害となります。(※園芸作物では重要)
- PH
- 土壌の酸性、アルカリ性を示す指標(作物によって適正範囲が異なります)
- αα’ジピリジル
- リン酸吸収係数
- 土壌がりん酸を吸収する程度を表す。 リン酸吸収係数が高いとリン酸を施肥しても土壌が吸収してしまうので多く施肥する必要があります。
- 交換性Ca
- 作物が吸収できるカルシウム量がどれだけあるかを示す指標。 植物の細胞膜を強化して病害虫への抵抗力をつける働きをしたり、根や新葉の発育を促す効果があるので植物にとって重要な肥料成分です。
- 交換性K
- 作物が吸収できるカリウム量がどれだけあるかを示す指標。 根の発育を促す効果があるので果実やイモの肥大に影響を及ぼします。
- 交換性Mg
- 作物が吸収できるマグネシウム量がどれだけあるかを示す指標。 緑葉祖の主成分で光合成に関与するため、マグネシウムが少ないと葉が黄色くなるなどの欠乏症が現れます。
- 全窒素
- 作物が大きく生長するために不可欠な養分。 窒素肥料が少なくても多すぎても生育障害が起こります。
- 可給態ケイ酸
- 水稲は窒素の10倍のケイ酸を吸収するためケイ酸が欠乏しやすい。 欠乏した水田に施用することによりコメの品質向上など期待できます。(※水稲栽培では重要)
- 可給態りん酸
- 作物が吸収できるりん酸量がどれだけあるかを示す指標。 リン酸吸収係数の値をみて調節することが重要です。
- 土壌分析
- 土壌診断
- 土壌還元
- 塩基飽和度
- CECに占める石灰、苦土、加里の割合。60~90%が望ましい。 石灰、苦土、加里の塩基バランスも重要となります。
- 石灰/苦土比
- 交換性カルシウムおよびマグネシウムの割合を表す数字。5~8が望ましい。
- 苦土/加里比
- 交換性マグネシウムおよびカリウムの割合を表す数字。2~6が望ましい。
- 遊離酸化鉄
- 水田では鉄が少なくなると土壌に硫化水素が発生しやすくなり、根腐れなどを引き起こします。 そのため適正な鉄レベルになるよう管理が必要となります。(※水稲栽培では重要)
- 陽イオン交換容量
- 土壌の肥料を保持する力を示す指標。 保持する力が低い土壌は肥料を留めておくことができないため、水やりや雨水によって流れてしまいます。